前回の2級建築施工管理技術検定につづいて、2級土木施工管理技術検定を
ご案内させていただこうと思います。
補助者をさせていただいていたころ、この2級土木施工管理技士をお持ちの方が
一番多かったような気がします。_(._.)_
HPを確認したところ、今ちょうど「第一次検定(前期)」の申込み期間の最中でした。
制度改正
令和3年度の制度改正により、以下のように名称が変わりました。
【旧制度】学科試験・実地試験 → 【新制度】第一次検定・第二次検定
令和3年度以降の第一次検定合格者は、国家資格として
「2級土木施工管理技士補」を名乗ることができるようになりました。
また学科試験は知識問題、実地試験は能力問題で構成されていましたが、新制度では、
・第一次検定 → 知識問題を中心に能力問題が追加
・第二次検定 → 能力問題を中心に知識問題が追加 となりました。
受検日程
令和5年度の日程はこちらから。1級の情報もあわせて載っています。
6月に実施される第一次検定(前期)の申し込みが来週の3/15(水)までです!
受検をお考えの方はお忘れなく
次の試験の申し込みは7/5(水)~7/19(水)で試験日は10/22(日)です。
こちらの日程では、
・第一次検定(学科試験)/ 5,250円(受検手数料)
・第二次検定(実地試験)/ 5,250円(受検手数料)
・第一次・第二次検定(同日受検)/ 10,500円(受検手数料)
のいずれかを選べます。それぞれ申込用紙が異なります。
※再受検者はインターネットでの申込が可能です。
書面申込もインターネットでの申込も期限は同じです。
なお同日受検の場合は、第一次検定の合格基準を満たさなかった場合は
第二次検定の採点は行われません。
受検資格
2級第一次検定は、試験実施年度中に満17歳以上となる者が受検可能です。
2級は受検種別が「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」の3つに分かれており、
そのうちのいずれかを受検することになります。
第一次検定(学科試験)からそれぞれの種別に分かれて受検することになります。
実務経験の証明が必要になる場合は、それぞれの受検種別について
認められる工事種別・工事内容が異なりますのでご確認をお願いいたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
以下は実務経験が必要になるケースの必要年数となります。
学歴 | 指定学科※卒 | 指定学科以外 |
大学・専門学校の 「高度専門士」 | 卒業後1年以上の 実務経験 | 卒業後1年6ヶ月以上の 実務経験 |
短大・高等専門学校(5年制) 専門学校の「専門士」 | 卒業後2年以上の 実務経験 | 卒業後3年以上の 実務経験 |
高等学校・中等教育学校(中高一貫) 専門学校の専門課程 | 卒業後3年以上の 実務経験 | 卒業後4年6月以上の 実務経験 |
その他(最終学歴問わず) | 8年以上の実務経験 | 8年以上の実務経験 |
2級建築施工管理技士のような、
職業能力開発促進法による技能検定の合格者に対して受検資格を与えるといった措置はありません。
※指定学科についてはこちら又はこちらのいずれかに該当していれば大丈夫です。
取得できる建設業許可の業種
それぞれ取得できる建設業許可の業種が異なります。
ご確認の上、受検していただきますようお願いいたします。
受検種別 | 取得できる建設業許可の業種 |
「土木」 | 土木一式、とび、石、鋼構造物、舗装、しゅんせつ、水道施設、解体 |
「鋼構造物塗装」 | 塗装 |
「薬液注入」 | とび |
合格率
2017年~2021年の5年間の平均の合格率が
第一次検定 → 67.7%
第二次検定 → 38.4% となっていました。
2級建築施工管理技士よりさらに高い数字になっています。
合格したら
合格者の方は国土交通省へ交付申請を行うことで
・第一次検定合格者 → 2級土木施工管理技士補(1級土木施工管理技士補)
・第二次検定合格者 → 2級土木施工管理技士(1級土木施工管理技士)
の合格証明書が国土交通省より交付されます。
2級施工管理技士補はそれ自体が主任技術者となれたり、経営事項審査の加点となるものではありませんが、就職の際有利にはたらくなどの利点があります。
また2級の第二次検定に合格した者は、1級の受検に必要な実務経験を満たす前でも、
1級の第一次検定を受検することが可能となります。
(この場合、1級の第二次検定は1級の受検に必要な実務経験を得てからの受検となります。)