今年1月からの経営事項審査の改正内容です。
経営事項審査で作成する「その他の審査項目(社会性等)」が大きく変わります。
目次
ワークライフバランスに関する取組の状況
・えるぼし認定とは、女性活躍推進法に基づき、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定
・くるみん認定とは、次世代法に基づき、子育てサポート企業として厚生労働大臣が認定を行う制度
・ユースエール認定とは、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する制度
認定の区分 | 配点 | |
女性活躍推進法に基づく認定 | プラチナえるぼし えるぼし(第3段階) えるぼし(第2段階) えるぼし(第1段階) | 5 4 3 2 |
次世代法に基づく認定 | プラチナくるみん くるみん トライくるみん | 5 3 3 |
若者雇用促進法に基づく認定 | ユースエール | 4 |
取得している認定のうち、もっとも配点の高いものを評価
建設工事に従事する者の就業履歴を蓄積するために必要な措置の実施状況
こちらはCCUSの活用状況が加点対象となります。
(審査基準日が令和5年8月14日以降である申請で適用)
・CCUS上での現場・契約情報の登録
・建設工事に従事するものが直接入力の方法によらないでCCUS上に就業履歴を蓄積できる体制の整備
・経営事項審査申請時に様式第6号に掲げる誓約書の提出
審査対象工事のうち、民間工事を含む全ての建設工事で当該措置を実施した場合→15点の加点
審査対象工事のうち、全ての公共工事で当該措置を実施した場合→10点の加点
建設機械の保有状況の改正
追加される建設機械
道路運送車両法 | ダンプ(土砂の運搬が可能な全てのダンプ) ※今までは土砂の運搬が可能な最大積載量5トン以上が加点対象 | 自動車検査 |
安衛法施工令 | 締固め用機械 解体用機械 高所作業車(作業床高さ2m以上) | 特定自主検査 |
国又は国際標準化機構が定めた規格による登録状況
中小零細規模の建設業者の多くはISO14001による加点を受けていない状況を踏まえ、中小企業でも取得が容易な環境マネジメントシステムに関する認証である「エコアクション21」の認証取得状況を加点対象として追加します。
取組 | 認証名 | 配点 |
品質管理 | ISO9001 | 5 |
環境配慮 | ISO14001 エコアクション21 | 5 3 |
※ISO14001、エコアクション21は配点の高いほういずれかのみ加点
ISO9001、ISO14001、エコアクション21のすべてを取得している場合の加点は10点
監理技術者の加点期間の改正
監理技術者の配置可能な期間は、監理技術者講習受講日から5年だったところ、
令和2年10月改正より、受講した日の翌年の開始から5年に改正されています。
経審の審査基準ではこのように改正させていないため、専任の監理技術者として配置可能な期間と
経審の加点可能な期間でズレがありました。
今回の改正で、専任の監理技術者として配置可能な期間と経審の加点可能な期間を揃えることになります。
(審査基準日が令和4年8月14日以降である申請で適用)
【改正前】監理技術者講習受講から5年間加点可能→H30.2.28(講習受講)~R5.2.27まで有効
【改正後】監理技術者講習を受講した日の翌年の開始の日から5年間加点可能
→H30.2.28(講習受講)~(R1.1.1)~R5.12.31まで有効