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中小企業の建設業者の多くはISO14001による加点を受けていない状況を踏まえ、
中小企業でも取得が容易な環境配慮に関する認証である「エコアクション21」の
認証取得状況が令和5年より経営事項審査の3点の加点対象として追加されました。
※ISO14001を取得されている場合には、そちらが加点対象となります
エコアクション21とは?
中小企業が行う環境にやさしい経営の取り組みに対して審査し、認証を与える制度として、日本国内で誕生しました。
ISO14001が大企業向けの国際基準であるのに対し、エコアクション21は中小企業向けの環境経営基準となっています。
地球温暖化などで環境問題は避けて通れない問題となっていますが、
世界的な国際規格であるISO14001は手間がかかり手続きも煩雑であるため、中小企業でも取り組みやすい環境経営の仕組みとして環境省が平成8年からエコアクション21をスタートさせました。
エコアクション21の特徴
①ISO14001に比べ取り組みやすい
文書にする項目が少なく、自己チェックできるひな形の様式も準備されています
②環境への取り組みとして必要な項目が規定されている
必ず把握すべき数値として、
・二酸化炭素排出量
・廃棄物排出量
・総排出量
・化学物質使用量 が挙げられています。
③環境への取組結果をレポートにまとめて公表するので社会からの信頼を得やすい
④認証を受けると銀行などの融資で低金利の優遇を受けられる
認証までの期間や費用
エコアクション21は取組のスタートから認証までおおよそ8カ月~10カ月かかます。
ISO14001は10~12ヶ月かかるようですので、比較すると短いですがそれでも長丁場です。
エコアクション21の取得にかかる審査費用は、約20~25万円で、
ISO14001の約70~100万円と比べると安価です。
ISO14001は国際規格で信頼性の高い制度ですが、
手間も費用も掛かるため中小企業が取り組むにはハードルが高いものです。
その点、エコアクション21は中小企業においては取り組みやすい制度になっています。